過去1億年に焦点を当 て,生物の生活の場として の地球表層の環境がどのよ うに変化し,発達してきた のかを研究しています.
生命が進化しながら地球環 境に影響を及ぼし,地球環 境を独特なものに変えてい く様子を「生命と地球の共 進化」と表現する研究者も いますが,まさに私たちが 知りたいことを言い表した 言葉だと思っています.
現在学生やポスドクと共に研究している試料は,北海道,北陸,モンゴルそして ニュージーランドから採集したものです. ODP の海底堆積物試料も用います.浮 遊性有孔虫層序,炭素同位体比変動,抽出性有機物組成変化などの研究に取り組 んでいます.長年取り組んでいる北海道の研究では,特に炭素同位体比を用いた 研究の進展において主導的な役割を果たし,国内的には2010 年に日本古生物学会学術賞受賞をいただきました.また,国際的にも (Web of Science 引用数: Hasegawa, 1997 は83, Hasegawa et al., 2003 は42.後者はPalaeo-3 最頻 引用論文賞受賞) 評価していただいています.
近年,次々と新しい分析装置 を導入しまして,今や日本の関連研究分野では指折りの設備を有するに至っています.